制作中

このプロジェクトはまだ設計図の作成途中です。内容は今後変わりうる仮定・未解決部分を含みます。

SPEC-04

新社会の基本原則

制度を設計する前に、判断の軸を決めておく必要があります。

軸がないまま各論に入ると、そのときの気分や、声の大きい意見に流されます。

新社会では、すべての制度をここに書いた原則に照らして検討します。

原則1:いちばん条件が厳しい人を基準にする

制度を作るとき、平均的な人を基準にすると、平均から外れた人がこぼれ落ちます。

働ける人を基準に作った制度は、働けない人にとって設計されていません。

家族がいる人を基準に作った制度は、家族がいない人にとって設計されていません。

新社会では、いちばん条件が厳しい人が生活できるかどうかを、まず確認します。

そのうえで、多くの人にとっても無理のない制度になっているかを見ます。

原則2:負担は、必ず誰かにかかる

「この制度はみんなのためになります」という説明だけで終わらせません。

税金を上げれば、誰かの可処分所得が減ります。

給付を増やせば、その財源はどこかから来ます。

規制を強めれば、どこかの自由が狭まります。

新社会では、メリットとセットで、必ず「誰が負担するのか」を書きます。

負担が見えない制度は、まだ設計が終わっていないと考えます。

原則3:現在と未来、どちらか一方を犠牲にしない

「今を我慢すれば、未来は良くなる」も、

「今さえ良ければ、未来のことは知らない」も、

最初から正解として扱いません。

現在の世代が過度に切り詰めることが、本当に次の世代の幸福につながるのか。

逆に、今の豊かさが、環境や財政という形で次の世代に付け回されていないか。

両方を、お金・環境・資源・労働・時間といった具体的な項目に分けて確認します。

原則4:一つの制度は、他の制度とつながっている

働き方を変えれば、税収が変わります。

税収が変われば、社会保障が変わります。

社会保障が変われば、家計が変わります。

新社会では、一つの制度だけを取り出して「これで解決」とは言いません。

必ず、他のどこに影響が及ぶかまで追います。

原則5:別のやり方には、別の副作用がある

今の制度に問題があるとき、別の案を出すのは簡単です。

けれど、その別の案にも、必ず新しい問題が生まれます。

新社会では、代替案を出すときに、その代替案の弱点も必ず書きます。

「今よりはマシ」ではなく、「何が新しく問題になるか」まで考えたものだけを、案として扱います。

原則6:事実と、まだわからないことを混ぜない

現実の社会について書くときは、根拠のある事実だけを事実として書きます。

まだ確認していないことは、確認していないと書きます。

仮に置いた数字は、仮定だと書きます。

新社会としての判断は、意見として書きます。

この4つを混ぜないことが、この国の設計全体の信頼を支えています。

原則7:唯一の正解を作らない

新社会は、一つの完璧な社会を提示するプロジェクトではありません。

同じ問題に対して、複数の設計案がありえます。

新社会が採用する案には理由を書きますが、それは「この案しかない」という意味ではありません。

読む人が、自分なりに「自分ならどう設計するか」を考えられる状態を目指します。


これらの原則は、今後すべての制度ページで使われます。

一つの制度を読んで、「これは新社会の原則のどれに基づいているのか」がわかるようにしていきます。


関連ページ